?専門職として行動するときには、看護職への信望を反映するように、品行を常に高く維持しなければならない。
看護婦の規律をあらためて勉強することができたことはよかった。毎日看護していても、それに照らし合わせて仕事をすることはあまりないようだ。各自の考え方や、チームカンファレンスで決定し、できるだけ本人の意思を尊重して行っていても異なった場合があったのではないかと考えられる。
いつもこのことを頭において看護し、ジレンマに陥ったときに倫理上の原則や規則を思い出し、特に自律の原則を主に他の無害、善行、正義、真実、忠誠の原則に照らし合わせて、何が一番その人にとって良いかを考えていかないといけないと思います。
2)緩和医療
(1)緩和医療の歴史
1967年 セントクリストファーホスピス(ロンドン)
1981年 聖隷三方原病院 院内独立型
1984年 淀川キリスト教病院 院内病棟型
1985年 緩和医療学の誕生(Palliative medicine)
1990年 定額収入 1日25,000円 1998年現在 38,000円
1990年 5月29日 救世軍清瀬病院
8月29日 福岡亀山栄光病院
12月1日 坪井病院1991年 全国ホスピス緩和ケア病棟連絡協議会の発足
(The Japanese Association of Hospice and Palliative Care
Units)
会長 柏木哲夫
事務局 聖隷三方原病院内
1996年 日本緩和医療学会の設立
会長 柏木哲夫
事務局 東札幌病院内
1998年6月現在
承認施設(A)39施設(670床)
(B)38団体−国立3、公立1、準公立5、私立31
全国的規模学会、研究会
ホスピスケア研究会、日本サイコオンコロジー学会、日本がん看護学会、生と死を考える会、ターミナルケア研究会、緩和ケア研究会、ホスピス推進会
3)腫瘍学
?がんの基礎
がんの発生原因 タバコ、食生活
?がんを防ぐ12ヶ条
?がん治療
外科的治療、化学療法、放射線療法、緩和療法、陽子線重粒子線療法、
4)症状コントロール
(1)症状マネジメントは患者中心
症状は個人が体験できることで、他人が直接に観察できることではない。症状緩和はその人個人のみで対応できることなので、看護する私達は症状の状態を中心にセルフケアやQOL、その他の項目をできるだけマネジメントすることが大切である。
(2)マネジメントするには
?心を傾けて聴くこと ?客観的に質問をすること ?サインをよくみること ?知識、技術、サポートの提供ができること ?症状、機能、セルフケア、QOLが少しでも緩和されたり、高められることができるように努力すること。
5)コミュニケーション
言語的、非言語的コミュニケーションを用いて、その人の向こう側にある意味を見つけることができればいいと思う。相手の特性を十分に知っていればコミュニケーションはスムーズになる。特に医療チームの現場では、その一言が不足していることでスムーズにことが運ばない。相手の身になること、しっかり見守ること、自分自身がよい状態でいること、人生を楽しむことが必要。ゆとりがあればよい看護ができると思う。
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