まとめ
看護管理の視点から、緩和ケアにおける看護婦に要求されることを次のように認識し、今後、私の施設における緩和ケア病棟において関わっていきたい。
1)患者さんの自己決定を尊重する看護のスタンスを大切にすること
2)がん看護に関する知識を持つこと
3)症状コントロールについての知識を持ち、症状マネジメントに対して主体的に役割をとる意識・姿勢を持つこと
4)コミュニケーション技術を持つこと
5)判断力が根底にあって相手を受け入れられる柔軟性があること
6)家族看護学の領域から、患者さん・ご家族を含めて援助していくこと
7)責任・対等・信頼でチームアプローチを行っていくこと
おわりに
緩和医療・緩和ケアに関する知識をいっぱい詰め込み、正直言って、私の中で、まだ、消化できてはいない。しかし、中間管理者としてのこの時期に、2ヵ月という貴重な時間を与えていただき、新しい知識を得るとともに、あらためて自分自身を振り返り、また、リフレッシュする機会を得た。
施設の皆様、及び多くのご尽力いただいた方々に感謝するとともに、この貴重な時間を生かし、今後の緩和ケアにおける質の向上に努めていきたいと思う。
参考文献
清水哲郎:医療現場に臨む哲学、勁草書房、1997
アリソン チャールズ・エドワーズ:終末期ケアハンドブック、医学書院、1993
ターミナルケア編集委員会:ターミナルケア わかるできる がんの症状マネジメント、三輪書店、1997
山脇成人監修・内富庸介編集:サイコオンコロジー がん医療における心の医学、診療新社、1997
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