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独り善がりの考え方でジレンマを感じていたのかもしれない。また、自分にできない役割をどういうふうに患者・家族に提供していったらいいのかという方法を他職種の方たちに積極的に求めていなかったと感じる。いろいろな人たちが周りで支え合っていることを認めることで私(看護婦)も気持ちが随分楽になる。チームアプローチをする上での心得が得られた。

 

研修内容の振り返り

 チーム医療の実際、がん患者の家族への援助、進行がん患者の心理的特徴と援助についての講義はとても学びか多かった。期間 時間に余裕があればもっと深く講義をいただきたかった。
 症状コントロールについては、受講生の半数がホスピス+緩和ケア病棟で実践している看護婦(いろいろな情報をもっている)なので、グループ学習というかたちで学び(受け身だけでなく)講師にアドバイスしてもらう方法でも学べる部分は多かったかもしれない。

 

今後の課題

1)自分の施設の理念をチームで検討する。
2)研修での学びをチームに伝え共有する。
3)ホスピスケアにおける自分の病院の特殊性(地域性)を考えてみる。
4)研究的思考で物事を考えていく。

 

おわりに

 貴重な2ヵ月間の研修であった。知識が深まったことに加え、自己の振り返りができた研修でもあった。そして、何よりも受講生の仲間との出会いが大きな収穫である。いろいろなものの見方や捉え方を知り視野が広がった。また、有意義な研修へと導いてくださった小田式子先生、金子祐子先生、講師の諸先生方、実習病院のスタッフの方々に深く感謝する。

 

 

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