?ペインコントロールと看護婦の役割
ねらい ペインコントロールがてき、コミュニケーションかできる。
(例)女性60歳(独居)。甥が世話人(キーパーソン)。他の病院より紹介入院。見離されたと思い込み部屋に閉じこもりがちである。身の回りの世話人が週3回来られ、洗濯やマッサージをして帰る。「そばに誰かがいないと淋しくてしょうがないのよ」。上半身はリハビリで筋肉トレーニングをしたそうで、しっかりと下肢を支え車イスで移動、セッテイングすればできる。両下肢痛はMSコンチンとレスキューでコントロールされているが、両下肢のつっぱり感としびれがあり、マッサージで軽減する。夜間マッサージに時間が費やされる。納得ゆくまでだと40分かかる。そこで夜間はあまり関われないことを説明。カンファレンスを持ちリハビリへコンサルしたそうです。やはり専門家なので上手に話された。何度も関わりを持ちつづけ、自分でも七夕のソーメンを食べにこられ雑談もされ、次の日は演奏会にも参加され、誕生会でのホットケーキは病室て食べられましたが、「おいしいよ、ありがとね」と言って笑って下さいました。
結果今まで心の内に秘めていたものが、時間の流れとともに医療者との関わりの中でわだかまりがとれ、お茶会にも行けるようになりました。ゆっくり時間をかけながら傾聴していく姿勢が大切だと思いました。
解決条件として?相手の話を聞く。?先入感でその人をみない。思い込みでその人がみえてこない。?話を聞いて、ここまでならできるけど、ここまではできない、できないことはできないとはっきり言う、伝える。?なぜそういう行動に出るかを理解する。
?症状コントロール(疼痛)
ねらい・痛みは主観的であり、表出しなければ他の人にはわからない。このまま死ぬんではないかとか、不安、孤独感を抱く。症状コントロールが十分でないと生きる意欲を失い、抑うつ状態になったりする。治療についても不満を持ち、周囲とのコミュニケーションがとれなくなり、医療スタッフとの信頼関係を失うので症状緩和することが必要である。
(例)女性53歳。胆のう癌、癌性腹膜炎。手術は無理ということで、本人の希望で入院された(PTCDカテ挿入中)。夫は造園業で休みはとりやすい状況にある。現在毎日付き添う。食欲不振、右側背部痛がある。入院当初はソゼゴン25?(4T2×)内服にて疼痛消失。6日目で痛みやや増強にてソゼゴン25?(4T4×)4日間内服。頓服でボルタレン坐薬使用する(時折)。1日後、腹水穿刺1,300ml。痛み増強にてモルヒネ水が開始となるのでソゼゴンは拮抗性鎮痛薬のため中止となる。入院8日目でモルヒネ水7?開始する。6日目33mg。ナイキサン(3T3×)モルヒネ水開始後4日目、2回目の腹水穿刺1,300ml。全身倦怠感もあり、プレドニン30?(2×)より開始となる。プレドニン開始後、活気みられ、外出希望された。
結果:症状コントロール(痛み)。痛みは主観的ということでその人の訴えを信じコントロールするものであるが、それに伴う潜在的な要因があると思われ私もわからないので、これから学びを深めていこうと思います。
おわりに
私にとってこの2ヵ月にわたる講義から実習までの期間は、学生時代以来の実り多い日々でした。自分自身のことで頭も心もパンクしそうなことが多くありましたが、どうにか耐えられました。実は毎日ノートをまとめて頑張ろうとしていたんですが、3日坊主に終わりました。施設に帰り何度も読み返して勉強に励みたいと思います。課題はたくさん残っておりますが、特に症状コントロール、チームアプローチ、生命・看護倫理、精神症状援助をこれからも学び、深めていきたいと思います。
講義をなさって下さった先生方、長い間ありがとうございました。小田式子先生、金子祐子先生、この2ヵ月間本当にお世話様になりました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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