症状マネジメントでは、症状の定義やマネジメントモデルについて学びました。症状をどう扱うかは看護婦の責任であり、症状の中心にいつも患者さんがいるということを忘れてはいけないと思いました。症状のメカニズムを知り、患者さんにあったケアをしていくためには、正確に、コンスタントに、効果が評価できる看護計画を立案していくことが必要だと思います。
症状管理の基本は、尋ねる、患者の言葉を信じる、適切な管理方法の選択、タイミングよく介入を行う、患者と家族に権限を与えることと学びました。呼吸困難や消化器症状では、看護の実際を知ることができて、これからの看護に役立てていきたいと思います。水分出納については、点滴をすることのメリット、デメリットを知り、患者さんや家族に説明し、一緒に考えていくことが大切だと思いました。
全身倦怠感・ステロイド 死前喘鳴・セデーション・不安・混乱は、定義 病態生理・治療・看護について自分たちで調べ、発表しました。自分で調べることによってよく理解できたし、原因やプロセスを知ったうえで対処していくことと患者さんか楽になることが最も大切なことだと思いました。
目標3)については、末期がん患者さんの心理的特徴と精神症状への援助を学びました。心理的特徴の中で、私は初めて危機理論というものを知りました。グループで危機モデルを使った事例検討をして少し理解できたように思います。実習で患者さんとの会話の中で、「今、この患者さんは危機モデルのどの段階にいるのだろうか。こんなときはどんな言葉をかけたらよいのだろうか」と考えられるようになり、自分でも少し驚いています。心理的な援助をしていくためには、そのプロセスを知り、的確な看護介入をしていくことができればよいと思います。危機モデルを実践の場で使うには、まず衝撃(ストレス)を見極めることや、患者さんの段階を知ることは難しいと思いますが、少しずつ理解しながら活用していければよいと思います。
精神症状への援助では、精神腫瘍学を学びました。不安と抑鬱の定義を知り、再発・進行期、終末期のそれぞれにおける心のケアをしていくことか必要だと思います。鬱病とせん妄の診断基準を理解し、適切な薬物療法を行うとともに私たちはその効果と副作用に対する援助をしていかなければならないと思います。また必要に応じて、精神科に相談していくことも大切なことだと思います。
末期がん患者さんの心理は、必ずしも段階通りに進むとは限らないし、その時々の心理を把握することはとても難しいことだと思います。しかし、どんなときでも希望を見つけだし、それができる状況ではないと思っても、患者さんと一緒にやってみたり、できる方法を考えたり側面からサポートしていきたいと思います。そして、私自身もどんな状況におかれても希望を持つことができる人間でありたいと思います。
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