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足元の自然の保全を固めていくための人とお金の動きが、この連携を通して太くなっていくだろうと、そう予想しています。とはいえ、現実には、なかなかうまくいかないんですけれども、枠組みとしてはそういうものができ、丘陵のナチュラリストたちが夢を繋いでいます。このネットワークの活動については、「山と渓谷社」という出版社が、おもしろいというので、「いるか丘陵の自然観察ガイド」なるものを、制作販売して下さっています。

 小網代の野外活動調整会議を支える中心的な市民活動は、実は、この、いるか丘陵ネットワークとしても、連携している団体なのです。

 この連携に、一般市民の支援をいかに多く獲得していくか、あるいは企業セクターからのお金や人の動きをいかにして獲得していくかというのが、今最大の課題です。苦労が続いていていまずが、きつくても、これをうまく乗り切って、かながわトラストみどり財団と市民セクターとの連携の強化を実現したい。そうすることが、いるか丘陵上の多くの自然保護の工夫を支えるとともに、今日の話題でいえば、小網代の保全にとっても、きわめて重大なことと、考えているからです。

 小網代の森を守る会は、社団法人日本ナショナル・トラスト協会に団体参加をさせていただいて、いろんな機会に小網代の活動の紹介をさせていただいています。小網代の森の長い自然保護活動にクレジットを与えていただくとってもいい形になっているのかなあと思っています。小網代や、いるか丘陵のナチュラリストたちとの連携で、神奈川県のトラスト活動が思いっきり大きくなっていって、それと一緒に小網代の森の保全がかなっていくというような展望をなお追求していきたいと思っております。

 ありがとうございました。(拍手)

 

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