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●スライド6


 これが湿地の様相です。ガマと、それからオギとアシが主体です。年々乾燥化が進んでいて、ガマ、アシが減って、オギが卓越してきていて、今はタチヤナギ、ジャヤナギの類がかなり大きくなって、一部がヤナギ林化しています。

●スライド7


 これが1200メートル降り下った河口です。正面奥のほう、山の左側を回って行くと、さっきの谷になります。手前が海です。

●スライド8


 今の橋から海側を見ると、こんな光景です。やや潮が引いている状態ですけれども、両側に岬があって、その向こうに細い湾がつながっています。このまま湾は右へ伸びて、さらに1000メートルぐらいで相模湾に開口します。ご覧のように、河口のところには砂礫の干潟ができる。潮が引くと、もっと干潟が大きくなります。脇に、これはアシとアイアシという植物ですが、いわゆるソルトマーシュと呼ばれる塩水湿地ができます。川が海に注いで干潟ができる。その干潟と山の緑の間に、こういうところをエコトーン、推移帯といいますが、アシとかアイアシの構成する見事な塩水湿地があって、山と海を自然の状態で推移帯がつないでる。これもまた、どこにでもありそうで、関東の水辺ではとても貴重な様相です。

●スライド9


 これは、その推移帯のアイアシの分だけです。アシに比べると葉っぱが広くて、色も優しくて美しい群落ですね。こちらが海です。これが山です。間がこんな形で、塩水湿地でつながります。

●スライド10


 干潟の様子を見たところです。これは引き潮のときに川の水が流れる澪ですね。干潟。塩水湿地があって、山がある。

●スライド11


 こんな看板が立っています。「この森をいつまでも」、「森の宝はあとの人のためにそっとしておいてください」、

 

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