●これが北海道の釧路湿原の鶴居というところのトラスト運動の現場です。
●これは前田一歩園といいまして、阿寒湖のトラストの現場です。
●これはキナシベツといいまして、太平洋に面した北海道の牧草地帯です。
●これが鎌倉の鶴岡八幡宮の裏山です。ここに宅地を開発しようという計画があったのです。
●大佛次郎さんはそういうここの運動を紹介しながら、古都保存法という法律が必要ではないかということを強く主張されて、これがきっかけになってまもなく古都保存法ができました。
その点でもここの鎌倉の運動というのは評価されるべきものだと思います。
●これは川越の蔵づくりの家。これも歴史的環境ですね。自然と歴史的環境とをトータルにとらえようと、日本でもこういう運動があるわけです。イギリスもそうですね。それに対しアメリカのトラストの場合は自然保護運動が先行していますから、歴史的建造物の保護に集中しています。
●これはトトロの森です。埼玉の西に広がる狭山丘陵。子供たちの寄付により、今度財団法人になりました。この運動がこれから飛躍的に進むと思っております。
●これは長野県の妻籠です。歴史的な町並み。40年前は全くの廃屋で、人通りが少なかったのですが、いまや年間70万人もの人がここを訪れるようになりました。ついこの間30周年の記念の会が行われました。
●これは柿田川。静岡県の三島の近くにあり、富士山の湧き水が噴き出しています。これは水中カメラで写したわけですが、この白い花がミシマバイカモ水中花です。これが柿田川の源流で、狩野川へ注いでいます。
●その向こう側の緑地が、何かレストランになるというのであわてて地元の人たちがトラスト運動をやって買い取ったところでます。
●これは神奈川県の大和市。神奈川県のみどりのトラスト財団が土地所有者との間に保存契約を結んで保存しているところです。
●これも秦野市、葛葉川の緑地で、ここは土地所有者30人ほどとの間に神奈川県のトラストが保存契約を結んで、将来10年現状を保護すると。その代わりそれに関係する税金の分をトラストが支払うという形で、保存しています。
●これは大阪の葛城山、大阪のトラストの現場ですね。
●これが天神崎です。外山さんたちががんばられたところで、子どもたちの自然保護の教室にしたいと、立ち上がられました。こちらも五億円にのぼる金額が集まっています。最初はそうでもなかったんですが、最近では、田辺市や和歌山県も協力的になって運動が展開されております。
●田辺市の運動ですね。「心の地主登録」ということで、募金運動をやっているところです。
●ここで第1回の全国大会が開かれました。知床での「知床アピール」に基づいて。これから今年まで16回、毎年全国大会を開いております。
●これはイギリスのアシュリッジというところで、毎年ナショナル・トラスト協会で全国募集した人々を派遣して、イギリスのナショナル・トラストのにボランティア作業を勉強しているところですね。
●こういう作業を朝から晩までイギリスの人たちと一緒にやっているわけですね。
●これは最後の夜のジャパン・デーです。二週間一緒に合宿していますが。イギリス人に習字を教えてあげて、これはイギリスの人が漢字を筆で書いたんだそうですが。こういうことでお互いに文化の交流をやっているわけです。
●ナショナル・トラストの現状と動向をご報告いたしました。ご清聴、ありがとうございました。(拍手)
【事務局】「環境とナショナル・トラスト講座1998」、第1日目、いかがでございましたでしょうか。また明日、17日は午前10時より講義を開催いたします
本日はどうもありがとうございました。
(拍手)