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挨拶

 

滋賀県副知事 山脇 康典

 

 【司会】続きまして、滋賀県知事さんからご挨拶をいただく予定でございましたが、本日知事さんは全国知事会議のために東京に行っておられます。それで副知事の山脇康典様にご挨拶をいただきます。(拍手)

 【山脇】 ただ今ご紹介をいただきました滋賀県副知事の山脇でございます。本日は「21世紀につたえたい環境」をテーマに、この滋賀県の地で「ナショナル・トラスト講座」を開催をしていただきまして、大変ありがとうございます。また、ナショナル・トラストに関心を持ち、ご尽力をいただいております多くの方々が全国から遠路、滋賀にお越しをいただき、心から歓迎申し上げるものでございます。

 さて、本県は琵琶湖を中心に伊吹、鈴鹿、比良、比叡の山々か周囲に連なり、水と緑に大変恵まれ、そこに様々な動植物部生息する優れた自然環境を有しております。この優れた自然環境は県民共有の財産であり、これを美しい姿のままで次の世代に引き継いでいくことが、今を生きる私たちの責務であるというように考えております。このため、一昨年には環境優先の理念の下に、文化的環境も含めた環境全体への周到な配慮と保全活動の展開を目的に、環境基本条例を施行したところでございます、この条例に基づきまして、各種の取り組みを進めているところでございます。具体的には、毎年7月1日をΓ琵琶湖の日」と定めまして、県民総参加で環境美化活動に取り組むとともに、本県独自の機関として、行政施策等につきまして県民の皆さんの申し立てに基づき、環境保全の視点から審議を行います境自治委員会というものを設置をいたしました。湖国の優れた自然環境と風景地を保全するための施策を、総合的かつ計画的に推進をしているところでございます。

 また、本年(1998年)は琵琶湖かラムサール条約に基づく湿地として登録されて5年目、また来年は琵琶湖が国定公園の第1号として指定されて50年目の節目の年にあたるわけでございます。琵琶湖の恵みを受けて生きるこの私たちは、環境に徹底的にこだわる県として一人ひとりの生活や産業、あるいは経済活動の中に常に自然七人との共生という意識や視点を持ち、環境に優しい社会作りに取り組んでいかなければなりません。

 このような折、この滋賀の地で「環境とナショナル・トラスト講座1998」か開かれ、県内外から多くの皆さんにご参加をいただき、その活動の輪が広がることは、大変意義深いことであると存じます。この講座が多くの成果を生み、滋賀県におきましても、また全国におきましてもナショナル・トラストの活動がまずまず活発になることを期待するところでございます。最後になりましたが、皆様方のこれからのまずまずのご活躍と、社団法人日本ナショナル・トラスト協会のますますのご発展を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

 

 

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