2−3 盲導犬希望者と一般視覚障害者について
2−3−1 盲導犬希望者の属性
(1)性別
● 盲導犬を希望し、申込みを行なった視覚障害者(以下「盲導犬希望者」)の性別は、「男性」47.7%、「女性」51.1%となっており、ほぼ同じ割合になっている。
(2)年齢
● 盲導犬希望者の年齢をみると、「60代」が最も多く25.0%、次いで「50代」が23.9%、「40代」が19.3%、「30代」が15.9%となっており、希望者の平均年齢は50.1歳である。
(3)職業
● 盲導犬希望者の職業は、「自営」が38.6%、「主婦」20.5%、「雇用されている」15.9%、「無職」は25.0%となっている。
(4)白杖や盲導犬が必要になった視覚障害になった年齢
● 「20代」「30代」がいずれも20.5%と高く、次いで「10歳未満」が19.3%、「40代」14.8%となっている。視覚障害となった平均年齢は30.8歳となっている。
(5)現在の主な歩行方法
● 盲導犬希望者の61.4%が「白杖などによる単独歩行」を行なっている。また、「家族や友人による手引き」は20.5%、「ガイドヘルパーによる手引き」は10.2%であり、全体の約3割が手引き歩行を行なっている。
(6)歩行訓練・動作訓練
● 盲導犬希望者のうち、「歩行訓練指導員による白杖歩行の歩行訓練」を受けた経験者は55.7%、日常動作訓練(日常生活訓練)」は34.1%となっている。
(7)外出の頻度
● 盲導犬希望者の外出頻度をみると、「ほぼ毎日外出する」が56.8%、「ときどき外出する」が40.9%となっており、ほぼ全員が外出している。性別でみると、女性は64.4%が「ほぼ毎日外出する」としており、男性の47.6%を大きく上回っている。
また、現在、白杖などによる単独歩行を行なっている人のうち、64.8%は「ほぼ毎日外出する」と答えているが、手引き歩行を行なっている人は「ほぼ毎日外出する」は3割にとどまり、「ときどき外出する」が6割を越えていることから、歩行手段によって外出の頻度には差が生じていることがうかがえる。
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