2−2−3 盲導犬の使用状況
(1)盲導犬の使用状況
●盲導犬の現使用者の使用状況をみると、「ほぼ毎日使用している」が82.9%ときわめて高く、「ときどき使用している」を合わせると96.1%に達する。これは性別や年齢による大きな差はみられない。
(2)使用中の盲導犬が貸与されるまでの期間
●現在の盲導犬が貸与されるまでに待機した期間をみると、「1年未満」が67.3%と最も高い。
以下、「1年から3年」が22.7%、「3年から5年」が3.7%となっており、平均すると1.5年で貸与されていることになる。
(3)盲導犬希望理由とその実現度
●盲導犬を希望した理由として、現使用者、元使用者ともに、「いつでも自由に歩ける」「1人で気兼ねなく歩ける」「白杖歩行では不安・限界がある」「外出が安全・安心だから」「行動範囲を広げるため」などが挙げられている。また、年齢が高くなるにつれて、「健康のため・運動不足の解消」や「歩行が困難だから」などの理由も見られるようになる。いずれも、盲導犬を日常生活における歩行の自由度を高める、行動範囲を広げるための手段として考えていることがうかがえる。
希望の実現度をみると、現在使用者の91.6%、元使用者の79.5%が「実現した」と考えている。現在使用者では、年齢が高くなるほど、希望の実現度もやや高くなる傾向が見られる。
(4)盲導犬に対する満足度
●今の盲導犬との生活に対する満足度について、現使用者は「満足している」が61.8%、「ほぼ満足している」が29.0%であり、全体の90.8%が満足していると答えている。満足度について性別や年齢などに大きな差はみられず、いずれも高い満足度を示している。フォローアップや相談等に関する盲導犬訓練施設の対応への満足度をみると、「満足している」が41.2%、「ほぼ満足している」が33.1%で、満足者の合計は74.3%となっている。
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