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世の中には様々な人がいるということを体得するはずです。むしろ、皆が同様であることに対しては馴染みがないともいえるでしょう。日本のように、ほとんどが日本人で日本語を話しているようなところでは、多数が絶対で、皆と異なっていることは良くないといった意識を持ちやすくなり、さらに、他と違っているということが差別につながりやすくなるといえます。人はそれぞれ生活のスタイル、言語、考え方など異なっていて当然と思えるような基礎を幼児期に作っておくことは大切ではないでしょうか。大人になってから偏見や差別意識は崩すことが難しいのです。

 

3. 違いを楽しむために

子ども達に差異を楽しむように期待する前に、大人達が差異を理解し、楽しむことが必要です。私達大人は無意図的に子ども達に偏見の種をまいてはいないでしょうか。私達自身、異質を楽しむこと、異質とともに生きることを教育されてこなかったのですから、はじめからすべてうまくいくとは限りません。試行錯誤の繰り返しになると思います。ただし、違いや違いに気づくことだけを強調することは必ずしも楽しむことに結びつかないと思います。その前に私達は同じ人間であることをしっかりと感じることが大切です。どの子も同じ人間で、どの子も特別で大切な存在であることを一人一人の子どもに感じさせることができたらすばらしいと思います。

 

 

 

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