提案要旨
小児科医から見た世界の子ども達
諏訪 美智子(スワミチコこどもクリニック院長)
日本国内には現在多数の外国人が住んでおり、その数は年々増加の一途をたどっています。日本で暮らす外国人にとって、身近な関心事の一つが医療の問題です。特に乳幼児をかかえる家庭では、自分の国とは異なる生活習慣や医療システムのなか、子どもが病気になったり怪我をした時、どこへ行けばいいのか、言葉が通じるだろうか、医師や病院の対応はどうだろうか―等、その心配も切実です。
カナダ、アメリカ、日本での小児科医としての経験を生かし、東京・広尾にこどもクリニックを開業しました。現在、私のクリニックを訪れる患者さんの約半数が在日大使館の子弟やビジネスで駐在中の外国人家庭の子どもです。患者の国籍は欧米をはじめ約50か国近くにわたっています。アメリカと日本での医療の違いについて述べるとともに、日々の診療を通し接する外国人との言葉の問題、生活習慣の違いからの問題点等について述べてみたいと思います。