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第2章 ケアコンサルタント・モデルの提案

 

1 基本枠組み

 

(1) 基本枠組み

私たちの対案は、ケアマネージャーが利用者と供給者の間に入って、サービスを一元的に調整するというものとは異なる。私たちが提示するのは、

・ サービス供給の基本的な原則をはっきりと示すことによって、資源の供給サイドの責任、具体的には国の政府予算、自治体の予算の支出についての国・自治体の責任を明らかにすると同時に、

・ 利用者自身のサービスの利用に対する選択を尊重し、それを側面から援助するために利用者サイドに立って利用者のサービスの利用を支援するコンサルタントを置く

というモデルである。

ケアプランが自分で立てられない人のためにケアマネジメントが必要だと言われるが、情報を適切に提供し、相談に乗り助言することで、ほとんどの問題は解決する。コンサルタントは、基本的に当事者=利用者サイドに立ってそうした仕事を行なう人であり、利用者自身が自分で自分の生活をコントロールできる方向で援助活動を行なう。こうして立場をはっきりさせることによって、当事者の生活への介入を最小限にし、当事者からの信頼のもとに生活を支援する。

実は、こうした活動はすべて始まったばかりの「市町村障害者生活支援事業」を発展させていくことで行なうことのできるものである。別だてのケアマネジメント組織を作る必要は見当たらない。

ピア・カウンセラーはこうした支援活動を有効に担える人材であり、障害をもつ当事者の主導する組織がこの事業を担う組織に適している。ピア・カウンセラーを含むコンサルタントの養成プログラムを作成し実施することが、この事業を有効に行なうために必要である。

 

 

 

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