2 誰が行うのか
(1) 既存の専門職は支援する能力を有しているのか
「ケアマネジメント機関の窓口で相談を受ける者は、ソーシャルワーカー(社会福祉士等)、保健婦又は介護福祉士等その相談機関の常勤者ですが、家庭訪問して利用者の生活状況及び各種サービスの利用状況等を把握する者も同じくソーシャルワーカー(社会福祉士等)、保健婦又は介護福祉士等となるでしょう。この専門職者による評価が第一次的評価であり、……」(『ガイドライン』p.11)
「ケアマネジメントは通常、チームアプローチで行いますが、チーム内の調整、サービス機関間の調整、利用者とサービスとの調整等を担当するのがケアマネージャーです。ケアマネージャーは、そのために必要とされる知識や技術を有するものであれば、チーム内のどの専門職がなってもいいのですが、一般的にはソーシャルワーカー(リハビリテーション・ソーシャルワーカー)がなります。」(『ガイドライン』p.25)
前項に述べたように、当事者に必要とされるのは、例えば、機器の利用や住宅の改造をどのように行うか、またそれらと人的な介助をどのように組み合わせバランスさせるかということである。
しかしながら、残念ながら、従来の専門職にそうした力があるとは言えない。例えば、機器の利用や住宅の改造について助言する人として、作業療法士が他に比べて適していると考えられるかもしれない。しかし、彼らが学び行うのはやはり「作業療法」であり、機器や改造についての情報を学校教育で受けるような教育システムになっていないし、実際、そうした教育は行われていない。このことは調査によっても明らかにされている(*05)。作業療法士や理学療法士の中にそうした分野に詳しい人もいるとして、それは個々人が必要性を感じて、努力してそうした知識を得ているのである。これは、スタートにおいて、これら「専門職」の人達とそれ以外の人達との間に大きな違いはないということでもある。
社会資源をどのように使うか、使いこなすかが重要であり、そのためには制度についての知識もそれ以外についての知識も必要なのだと述べた。もちろん支援する人は、法律等の制度の概要を理解していた方がよい。しかし、それ以上の知識や経験の蓄積が必要なのである。そして、いわゆる専門職の人達がどの程度それを理解しているか、というよりむしろ理解していないかは、利用者たちが一番よく知っている。そして、具体的な資源のありか、資源の活用法を知っているのは、実際に制度を利用し、様々な社会資源を得て生活してきた人たちである。このこともまた明らかである。例えば、生活保護の利用の仕方、各地の介護人派遣事業についての知識、ホームヘルパーの使い方等々についての知識の蓄