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支払いを拒否している人もたくさんいる。私自身も利用料未払いを続けており、自治体がどういう態度に出るか静観している。全体では自治体の40%しかサービス料をとっていないが、自治体が未払いの利用者を訴えたり、逆に利用者が訴えている例もある。

 

(4) サービス提供団体

アセスメントの結果時間が算出されたら、ホームケアラーと呼ばれる介助者を「チョイス」という団体から派遣してもらおうと考えていた。なぜなら、行政サービスは融通性がないし、ヘルパーとして決まった人が来ないからである。行政ヘルパーの仕事は、入浴の手伝い、ベットからの移動、トイレ介助などの身辺介助に限られていて、買い物や掃除は除外されており、運がよければお茶ぐらいは入れてもらえるという程度である。しかし、チョイスにサービスを依頼すれば一定の人がずっと働いてくれるし、その人を選ぶのにインタビューをすることも可能だし、自分のニーズに沿って仕事をしてくれる。チョイスはランベスで最新のサービスと考えられる。現在、私は自分のオフィスまでの送迎も含め、平日と休日に分けて2人を雇用している。チョイスは必要なワーカーを手配し、彼らを雇用するのに必要な保険料を市議会に請求するなどの仕事も手伝ってくれる。一般的には介助者をいつどのように使うかは自分では決定できないが、チョイスを利用することによりそれが可能となり、自立生活をすることができた。

ランベス当局は、職場での介助については雇用の問題だといって考慮に入れてくれなかった。しかし私はチョイスを利用することによって、職場での介助を得ることができた、私の場合は制度をうまく利用する形で強く主張してきたので、官僚主義や複雑な制度の壁も乗り越えて何とかやって来れたが、他の障害者ではなかなか難しいだろう。自立生活センターは障害者を支援するためにあるのだが、ランベスだけでも2万4千人の障害者がおり、彼らのことを全て知っているわけではないので、なかなか力になることができない。

障害者がつくった非営利団体のチョイスは、本来は私が雇用者として介助者の保険の手配等をしなければならないところを、チョイスが介助料を受け取って代行してくれている。介助者となる人のリストも持っていて、アセスメントを終えた障害者がそれらのサービスを利用する。行政は自分のところの介助者を使って欲しいので、障害者がチョイスを利用することを好まないが、私の場合にはソーシャルワーカーの助けでチョイスを利用することがすぐに許可された。アセスメント無しに任意に介助者を雇いたい人が契約することも可能である。ランベス全体では千人ほどの障害者がサービスを受けているが、そのうち30人ほどがチョイスを利用している。チョイスは時間当たり7.6ポンドでサービスを提供しているが、行政のサービスは12ポンドかかる。それでも市議会が自分達のサービスを利用してもらいたがるのは、既に多くの常勤又はパートのホームケアラーを雇っているし、サービス管理の権限を行使し続けたいからである。ランベスの障害者は、できるだけチョイ

 

 

 

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