2 コミュニティケアの現状
(1) ケアマネジメントの実態
障害者の当事者の団体の一部では、ケアマネジメントを行っていると考えてよいと思う。地方自治体が提供するケアは、障害者のニーズに応じ切れていないので、ケア提供団体はその穴埋めをしている。障害者が運営する姉妹団体で、「シャド(SHAD)」という24時間のケアを行う障害者のための住宅援助支援団体もある。
ケアマネジメントは、誰が行うかによって違う。地方自治体が行うケアマネジメントについては、よいとは思っていない。問題はどんなサービスが提供されたかだけでなく、障害者がどれだけ参加できるかである。サービスを受けたいと申請してからどれくらいの期間で受けられるようになるのか、アセスメントの基準がないので不服が言えず裁判に持ち込むのが難しいなどの問題もある。ケアプランについての基準もなく、初めの段階で決定されたサービスがその後も継続して受けられているケースは少ない。
自立生活センターで今できることは、各種トレーニング、権利擁護やマネジメント能力の訓練による支援である。ダイレクト・ペイメントによる支給金が入ってくるが、勝手には使えないので、その能力が更に求められる。グリニッジ自立生活センターでは、ケアマネジメントに関しての活動が活発である。
(2) ジュディの場合
コミュニティケアを受けるにあたり、まず社会サービス局に行って申請した。そうするとソーシャルワーカが訪問してケア・パッケージの説明をしてくれることになっているが、実際にはいかに短時問で評価するかしか考えていない。私の場合、すでに福祉分野で働いていた経験からケアに対する意見を持っていたし、また私のために権利擁護をしてくれる人、つまり自分と一緒にこの問題を考え、ソーシャルワーカーの前で発言してくれるジュリイという存在があったのも幸運であった。ソーシャルワーカーは私のニード、問題、必要なサポートについてたずねた。
アセスメントを受けるにあたってよいアセスメントを受けるたために事前に二人で話し合い、日常生活を日記風につけてソーシャルワーカーに見せられるようにするなどの準備をした。普通のケースから考えると5〜6時間しか認められないと予想していたが、週32時間という評価を受けることが出来た。評価に来てくれたソーシャルワーカーが中流の白人という自分と同じ境遇の人であったので、私の立場に感情移入することがたやすかったこと、私の障害が進行性であったので状態が悪くなっていくという認識を持ちやすかった