3 全国自立生活センター(NCIL)の活動
(1) NCILの設立
全国自立生活センター(National Center for Independent Living=NCIL)は1996年11月に設立、97年1月に業務を開始した。保健省から3年間の資金助成を受けてプロジェクトを実施している。NCILは、自立生活を可能にする私的介助者の利用を推進・援助するために活動する。設立初期の現段階では、地方自治体及び障害者団体によるコミュニティ・ケア(ダイレクト・ペイメント)法の実施を支援している。
NCILは、英国障害者団体協議会(British Council of Organization of Disabled People)によってロンドンに設立され、地域自立統合生活センター全国ネットワーク(Nationl Network of Local Centers for Independent/Integrated Living)と連携している。自立生活問題に幅広い経験を持つジェーン・キャンベルとフランシス・ハスラーが、共に代表を務めている。
(2) NCILの活動内容
NCILは、この支援を様々な方法で提供することができる。地方自治体に対しては、コミュニティケア(ダイレクト・ペイメント)法の背景や地域での実施方法についてセミナーを開催している。私的介助支援計画(*後述)を作る際の相談にも応じている。計画の作成を希望する障害者グループには、そのための訓練やバックアップを提供することもできる。
NCILのアイデアは、障害者団体の発案による。彼らは、自立生活について情報を提供し、私的介助者を使っている人々のために援助計画を立てる際の助言を提供する全国的なセンターの必要性を認識していた。コミュニティケア(ダイレクト・ペイメント)法の成立により、その必要性がさらに増した。
NCILは、設立直後の数ヶ月間に英国中を回り、ウェールズの地方からロンドン市に至るまでの当局と面談した。地方当局から寄せられた質問で最も多かったものは、以下の通りである。
○ 地方の障害者をどうやって参加させるか?
○ どんな監視制度が必要か?
○ 支給の等級、サービスの条件、私的介助者のための保険はどうなのか?
○ 「自分の意思でできる」は、実践の場面では具体的にどういう意味か?