日本財団 図書館


4 ソーシャルワーカーに求められること

 

コミュニティケアの中心はアセスメントである。良いアセスメントには、プロセスの最初から最後まで障害者自身が関与している。単なるアセスメントの対象としてではなく、ソーシャルワーカーと共にアセスメントを行っているのである。

そうするためには、ソーシャルワーカーと障害者の間の信頼感が必要とされる。信頼感は、ソーシャルワーカーが資格として備えているものではなく、ソーシャルワーカーと障害者の間につくられるものである。ソーシャルワーカーにとっては、自分が専門家であって利用できるサービスを提供し、ニーズをきちんと理解する人間であると障害者自身が認めていることが重要になる。その意味で、ソーシャルワーカーには力がなければならない。ソーシャルワーカーがどのような活動をしていても、障害者にとって最善のものであると理解されなければならないのである。

ソーシャルワーカーは障害者の言うことに耳を傾け、障害者の言うことを理解しなければならない。また、ソーシャルワーカーは、障害者のニードを記録してそのコピーを障害者に渡し、そのニードが満たされるように保障しなければならない。さらにソーシャルワーカーは、障害者とともに明確なケアプランを作成しなければならない。誰によってサービスが提供されるか、障害者が理解する必要がある。これらが達成されて初めて、よいアセスメントが実現できるのであり、障害者は自分のニードが適切な方法で満たされることに確信が持てる。どれか一つでもうまくいかなければ不信感が生まれ、結果は悪くなる。

ケアマネージャーの仕事の一つは、ニードを評価してアセスメントを行い、広い分野のサービスを調整することにある。ケアマネージャーはそのような重要な立場にいる。このような仕組みは、適切な意図に基づいてつくられたものだが、現実には必ずしもうまく機能していない。多くのことがケアマネージャーも意識にかかっている。実際に障害者の生活を向上させるためによりよい調整を行おうとすると、それだけの時間と手間がかかる。ほとんどの部分がソーシャルワーカーの資質にかかっているが、その条件に適う優秀なソーシャルワーカーはこの国にいる。

ケアマネージャーは、障害者の“支援”のニードに対してマネジメントを行う。人々が望んでいるのは“ケア”ではなく“支援”なのだ。ソーシャルワーカーたちは、この職業に就いた主要な目的は誰かニードのある人をサポートすることだと言っている。彼らは地域の人々のことを気にかけており、地域の人々が望むような状態であるか常に心にとめている。新聞では老人の孤独死などでソーシャルワーカーが非難されることもあるが、実際には、伝統的に時代の要求に沿った保守的ではない考え方で、すぐれた仕事をしている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION