日本財団 図書館


9. 地域における位置づけ

 

(1)諸データからみた位置づけ

四国地域の造船業出荷額等は3,330億円、舶用工業は516億円あることから、四国地域の造船業および関連産業は合わせて3,846億円の規模となる。この規模は、製紙業等四国の主要な地場産業に匹敵する。

とりわけ、船舶輸出額は2,310億円(8年)を計上しており、四国の輸出総額の43.6%を占め、輸出品の中では圧倒的にウェイトが高い。

034-1.gif

 

034-2.gif

 

034-3.gif

 

034-4.gif

 

(2)関連産業とのつながり

造船所そのもののみならず、関連工業や資材・サービスを供給している事業主も含めると、地域経済に深く根を下ろしていることがわかる。

図は、今治地区(波方・大西町を含み、島しょ部は含まない)の造船所をとりまく関連産業とのつながりを図示したものである。

造船所の本体は従業者が1,800人程度であるが、その関連も含めると2.7倍の6,000人にも上る。顧客としての船主が多数集積しているのがこの地区の一つの特徴でもある。この他の分野も、資材、機器販売、設計、電装、金属加工、構内作業等多様な分野である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION