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2)山中造船(株)(愛媛県越智郡波方町)

1) 効率化等について

・常に設計面から船舶の性能向上に努めている。

・設計は、船殻図面、原図等すべてコンピュータ化し、省力化、省人化を図っている。

・原図処理の大部分はコンピュータを使ったNCで処理している。

・2本の建造船台のうち、立地場所の制約から能力の大きい建造船台1本で集中建造することにより建造効率が向上した。

・配管の自在曲げの技能工が、10年位先にはいなくなると予想され、CADで行う必要がある。

・ぎょう鉄の問題は、どうしてもコンピュータ化できないため、何とかして後継者を育てたい。

 

2) 労働力について

・協力会社は、すべて当社専属であり、社長も2代目で若く、工員についても若い人が多い。

・現在のような、仕事内容に関係なく同一賃金にする方式を改めて、仕事内容に応じて賃金に差をもうける方式にしたい。

 

3) 技術力、標準化について

・ユーザーであるオーナのためあらゆる条件下においても安心して運航できる船舶一技術水準が高く性能の良い船を建造することをモットーとしており、オーナーのどのような要求にでも迅速に応えるための設計スタッフを配置している。

・499G/T標準船を開発し、工期の短縮、材料の発注などで効率化が図られ、建造コスト削減にも効果があらわれている。

・鉄工所が標準品として売り込んでくる物を造船所の標準品とするなど標準化できるものは徹底して標準化し、オーナーに低価格で高性能の船を提供できるようコスト削減に努めている。

 

 

 

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