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これらに加えて、「技術競争力及びコスト競争力の低下」が重大な問題点と考えられる。中小企業の多い兵庫県の造船業においては、もともとこの問題点を生じさせる企業体質を持っているとも言えよう。すなわち、企業規模が小さく、資金面あるいは労務面における基盤が脆弱なため「従業員の高齢化」、「設備投資の遅れ」、「設計要員等の人材不足」が生じており、このために「生産性の低下」、「高コスト体質」、「セールスポイントがない」という事態が生じている。これらの要因が合わさって、技術面及びコスト面での競争力が低下していると考えられる。

このような兵庫県の中小造船業における問題点とそれらを生じさせている要因間の関係を整理したものが図5-2.である。

 

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