10.2 横浜 横浜では、横浜ランドマークタワーに設置されている制振装置を調査した。本制振装置は、タワーの最上階に対角線上に2基されており、その概要は次のとおり。
10.2 横浜
横浜では、横浜ランドマークタワーに設置されている制振装置を調査した。本制振装置は、タワーの最上階に対角線上に2基されており、その概要は次のとおり。
本装置は、強風、地震等により建物が大きく揺れた場合に、その揺れを短時間に収束させるために使用される。その基本的原理は、建物の固有周期(ランドマークタワ一の場合は約5.4秒)に制振装置の周期を合わせることにより、建物の揺れを抑えるものである。調査当日は、天候も穏やかであり、制振装置は作動することはなかった。 10.3 尾道 尾道では、境が浜フローティングアイランドを調査した。本施設は箱形の浮体であり、その概要は次のとおりである。また、本浮体は4本のチェーンにより係留されている。
本装置は、強風、地震等により建物が大きく揺れた場合に、その揺れを短時間に収束させるために使用される。その基本的原理は、建物の固有周期(ランドマークタワ一の場合は約5.4秒)に制振装置の周期を合わせることにより、建物の揺れを抑えるものである。調査当日は、天候も穏やかであり、制振装置は作動することはなかった。
10.3 尾道
尾道では、境が浜フローティングアイランドを調査した。本施設は箱形の浮体であり、その概要は次のとおりである。また、本浮体は4本のチェーンにより係留されている。
施設側の説明によれば、近くの客船桟橋に高速船が出入りする際に生ずる航跡波により施設が揺れ、水槽の水面や吊り下げられた案内板の揺れにより、施設が揺れていることが分かるということであった。また、本施設は水族館として利用されているが、一般の入場者が、特段、揺れを問題にすることはないとのことであった。調査当日は、天候も良く、海域も穏やかであったため、施設自体は揺れることはなかった。また、近くを高速船が通過することはなかったが、小型漁船の通過により生じる航跡波による揺れはほとんど認められなかった。
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