10. 国内調査 10.1 長崎(上五島) 長崎(上五島)では、石油備蓄用に用いられている貯蔵船の動揺の実態を調査した。 貯蔵船等の概要は次のとおりである。
10. 国内調査
10.1 長崎(上五島)
長崎(上五島)では、石油備蓄用に用いられている貯蔵船の動揺の実態を調査した。
貯蔵船等の概要は次のとおりである。
貯蔵船は、箱形構造をしており、貯蔵船自体には、特段、揺れを抑えるための構造設備はない。また、貯蔵船の係留について、南北方向の移動に対しては係留ドルフィンに取り付けられた2つのゴム製フェンダーと荷役係船ドルフィンに取り付けられた2つのゴム製フェンダーの計4基のフェンダーにより位置が保持されている。また、東西方向の移動に対しては、荷役係船ドルフィンに取り付けられた2つのゴム製フェンダーと2本の鋼製ロッドにより位置が保持されている。
貯蔵施設は地形的にも島影にあり、かつ、北側及び西側に防波堤が設置されていることから、設置海城そのものが静穏であること、また、貯蔵船自体も長さが390mで巾が約100mと巨大であることから、貯蔵船の動揺は極めて小さい。調査当日も、海城は静穏であり、貯蔵船の揺れはほとんど認められなかった。
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