9.2 豪州(シドニー、ブリスベン)
9.2.1 調査内容
(1)調査日程
平成10年1月18日(日)〜1月24日(土)
(2)調査参加者
巻渕正治 (沿岸開発技術研究センター、第一調査研究部長)
奥 哲夫 (三菱重工業、広島製作所、次長)
(3)概 要
(1)シドニー :シドニータワー制振装置の調査
(2)ブリスベン:サンクチュアリーコウブ地区の浮体構造物の利用状況等の調査
(4)調査者
巻渕正治 (沿岸開発技術研究センター 第一調査研究部長)
奥 哲夫 (三菱重工業(株)・広島製作所 鉄構技術部、次長)
(5)調査結果の概要
1)Hyder consulting社(シドニー)
?会社の概要
Hyder consulting社は、シドニータワーの設計、施工管理を行ったコンサルタント会社で、ビルディング等の建築物、道路等のインフラ、工場の設計、管理業務等を幅広く手がけているエンジニアリング会社である。
?シドニータワーの制振装置の設計等
シドニータワーは、1968年完成の地上高さ305mの塔で、地上250mの位置に展望台やレストラン、地上階10階建てのビルにはショッピングセンターやレストランがあるテレビ塔で、塔芯の回りを斜めに張られた56本のケーブルが囲む構造である。
この塔の制振に関する設計的なポイントは次の通りである。
・設計は30年前のため、手計算で行われている。
・当初固有振動数は6秒で計算されていたが、その後実際には10秒であることが分かり、塔上部のダンパーの位置により調整した。