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おいて活用され、効果を上げるようになった大きな要因である。このリアルタイム処理は、スキャンする範囲を作業海域に絞り込んだことと、マルチナロービームからのデータを選別して処理することによって可能となった。この、データ処理やデータへのフィルターのかけ方などが重要なポイントである。

本システムの構築において、GPSのメーカーなどと協力して、移動体に対するGPSの追従試験や各種GPS年間を通じてのデータの取得実験等を意欲的に行っており、これらの実験の成果がシステムの精度にも大きく貢献している。

マルチナロービーム単体を用いた海底形状の調査も行っており、実際にマルチナロービームを用いて計測するノウハウをかなり蓄積している。担当者の話によれば、取付精度の向上や、細かいデータのキャリブレーションが非常に重要であるとのことであった。

 

(4) 港湾構造物検査装置

各港湾建設局、地方自治体の港湾部、民間港等に対して行ったアンケート調査の結果、今年度から4年計画で「港湾構造物検査装置」の開発を始めたとの回答があったため、その目的やニーズ、進捗状況などについて情報の交換を行った。

現在開発を行っている検査装置は2つタイプがあり、その概要は以下のとおりである。

? ROVを活用した港湾構造物検査装置

・測量用ソナーおよび位置測定装置を装備したROVによる基礎マウンド形状やブロック据付状況の計測

・カメラ(ビデオ)を取り付けたROVを用いて桟橋床板の劣化状況を画像データとして管理・活用する

? 工業用内視鏡(ファイバースコープ)を用いた港湾構造物検査装置

・工業内視鏡を用いて、通常観察できない消波ブロック被覆提ケーソン等の堤体壁のひび割れ、損壊などの計測を行う

 

上記の?にあるROVを用いた検査装置については、既に小型ROV(カメラROV)を購入し、現在改造中である。

(桟橋床板の画像を取るためにカメラを上向きに取り付ける必要があるため)

また、?の工業用内視鏡を用いた検査装置については、既に試験的にデータの収集を行っているが、高所作業車のようなゲージ付きの作業車が必要であるため、これを何とか簡便に扱えるように改造したいとのこと。また、工業用内視鏡を用いた検査装置の運用方法としては、調査業務を発注した調査会社へ、検査装置を無償で貸与する方式をとっており、調査ユニットの運用方法の一案として参考とする。

今回主として調査を行ったのは、?のROVを用いた検査装置についてである。

現在の方針としては、本均し後の検査については、ROVをマウンド上に着底させること

 

 

 

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