現場監督、オペレーター、オペレーター補助、ジオジメーター(立体座標測定機)、データ処理装置、等の操作員が必要で、合計7人で運用しているとのことであった。
(3) リアルタイム・高密度水中施工管理システム「ベルーガ」
調査ユニットの主要構成機器であるマルチナロービームを応用したシステムの例として、リアルタイム・高密度水中施工管理システムの調査を行い、システムの説明とデモンストレーション、実機の説明等を受けた。
本システムではRTK‐GPS(Real-time Kinematic Global Positioning System)装置を用いており、GPSによる位置データと、動揺補正装置等により補正を行ったマルチナロービームのデータを組み合わせて、海底面の状況をリアルタイムで計測することを実現にしたシステムである。
システムの使用水深はおおよそ20m〜30mで、船上に設置されたメインと呼ばれるPCに、インテリジェントデータ収集装置を介してマルチナロービームのデータおよび動揺補正装置のデータ、RTK‐GPSのデータを10回〜20回/sの割合で通信することによって3Dの画像などを表示させる。また、携帯電話等を用いたデータの無線伝送により、各作業船もしくは事務所にあるサブと呼ばれるPCにも、情報を送信することができる。
このようなシステムを開発した背景としては、港湾工事の機械化、効率化へのねらいも勿論あったが、年々減少する熟練潜水士の穴埋めや、経験の浅い潜水士の作業精度の向上、経験を補うアシスタント的な役割のシステムということも意図して開発されたとのことであった。
現在システムには2つの使用形態があり、その使用形態は以下のとおりである。
? 船舶に搭載して工事水域上を航行して、海底面の計測デー夕を取得する
? あまり移動しない作業台船等に固定し、首振り機構を用いてスキャンすることによって、水中バックホーなどの作業状況および作業海域の状況を把握する防波堤工事において本システムを使用して捨て石の投入作業を行った結果、すて石の投入船が石を補充するために現場を離れている間に、海底面の凹凸を計測し、図表を出力して、それに従って投石の指示を行った結果、本システムで測量することにより約2,000m2/hの測量時間が短縮され、正確な捨て石投入作業により基礎均し作業が楽になる等の効果が上がった。
また、現在は水中バックホーの作業指示を行うように、作業領域上を航行してリアルタイムで立体図を作成し、現場で状況を確認すると共に、携帯電話によるデータ通信を行って事務所等からも作業状況の確認、作業指示が可能となっている。(40m×50mの作業領域のデータを送信するのに約2分程度:通信速度:9600bps)
本システムの大きな特徴は「リアルタイムのデータ処理」にあり、これが現場作業に