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今回の訪問の主目的であるデジタルカメラのデータを基にした画像計測ソフトウェアのデモも行ってもらった。

このソフトウェアでは、2枚のデジタルカメラの画像から基準点を含む6点を選択して指定することによって、先に航空機測量の説明で述べた画像の位置あわせをPC上で行い、標準的なCADのデータ方式である“DXFフォーマット”で出力するソフトウェアであり、任意の線、面の座標データなども取り出すことができる。

また、同時に道路設計用のCADソフトのデモも見学したが、CADの座標データを基に任意の視点からの立体画像を表示でき、なおかつ基準面を指定した場合(たとえばある幅の道路のルートのデータ)、排除される土砂の量や、埋め戻しに必要な土砂の量等を自動的に計算する事が可能とのことであった。

両者共に、本ユニットを実用化する上で非常に有効なように思われる。

 

(2) 防波堤のブロック裾付出来形計測機

今回見学した出来形計測器は、RC(ラジコン)の計測用ヘリコプターと、同じくRCの低動揺型測量船からなるシステムで、平成元年から基礎研究を開始し、平成4年には現在ある計測システムの開発、実機の作成に着手し、平成6年度より運用を行っている。

システムの構成は、底部にレーザー距離計を装備して地上面との距離を測定(10回/秒)するRCヘリコプター、音響測深機を装備したRC測量船、ジオジメーター(光波距離計)を用いた立体座標測定装置とデータ処理装置(ノートPC)からなる。

RCヘリ・測量船のそれぞれには位置検出用の反射板が取り付けられていて、これを立体座標測定装置(自動追尾型)により計測し、データを通信しながら出来形高さの測定を行う。

計測条件に非常に影響を受けるが、風速が10m程度までは計測作業が可能で、1フライトがおよそ10分、6〜7回のフライトで計測が終了すると防波堤を計測する間隔は現場によりまちまちであるが、およそ15m〜50m間隔である。また、船で近づく必要がある防波堤でも、堤防からの操作で充分計測できる。

現場で使用するデータ処理装置はノート型のPCであるが、生データを出力するのが2日後、データのゴミ取り(エラーデータの処理)を行い、報告書が作成されるまでに1週間程度かかる。

現在稼働しているのはRCヘリコプターのみで、水中部の測定は行っていない。ヘリコプターは普通なら4人、最低でも2人程度で移動が可能であるが、測量船に関しては700kgの空中重量があるため、クレーン等が必要となる。

RCヘリコプターは農薬散布用で、計測機器を取り付けても十分なペイロードをもつ。また、RCヘリをワンボックスに積み込み、その他の計測機器データ処理装置をワゴンに積み込むことによって作業場所に移動できるため、かなり簡便であるとのことであり、

 

 

 

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