但し、
M,N | : | 海面から海底まで積分した質量輸送の成分 |
ζ | : | 平均海面からの水位変化 |
D | : | 海底摩擦係数 |
h | : | 水深、D=h+ζ-η |
P | : | 平均海面からの初期水深 |
g | : | 重力加速度(9.8m/sec2) |
η | : | 地盤変動量 |
である。
遡上計算は多重格子のうち、移流項、摩擦項の寄与が大きくなる水深の浅い格子系について行い、それ以外の格子系では式(7)、(8)の移流項、摩擦項を省略した次式で行う。
2.2.3 基本方程式の差分化
上で得られた式を計算機で解くために、海底から海面までの質量輸送を表す運動方程式(7)、(8)及び連続の式(9)を差分化して時間積分を行う。
2.2.4 境界条件
a) 陸上遡上の先端条件について
海岸が低く、水が陸上に溢れる場合、浸水の先端での条件は次式で表す。
但し、
である。