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このとき、電子ビームの明るさを受信信号の強弱により変化するようにしているので図3・4に示すように、目標の位置がブラウン管上に輝点で極座標として現されることになる。

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3・2 送信機

 

レーダーでは、図3・5に示すようにきわめて短い時間(一般にショートレンジで0.08〜0.lμs、ロングレンジで0.6〜1.3μs)だけ、一定振幅のマイクロ波を繰り返し送出する。このような電波をパルス波といい、パルスが送出されている時間をパルス幅、一つのパルスが発射され、引き続いて次のパルスが発射されるまでの時間をパルス繰り返し周期という。

送信部の動作はトリガ信号によって始まる。このトリガが加えられるとサイリスタ(SCRという以下同じ)またはサイラトロンが所定の時間幅だけONになってスイッチの作用をし、その時間幅をもった高電圧のパルスがマグネトロンに加えられると、マグネトロンは非常に高い尖頭出力で発振することになる。

 

 

 

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