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せて規定したものである。前途の定義のところで述べたように“デッド・シップ状態”は空気タンクの圧縮空気及び蓄電池の電力がすべて喪失した状態であり,人力により関連機関の始動手段が必要となる。また主発電装置のうち1組がその原動力源を主推進機関に依存するもの,あるいは発電装置の燃料供給や潤滑又は冷却システムを独立電動ポンプとするものにあっては,始動のための設備を考慮する必要がある。なおNK綱船規則検査要領及び同解説にはデッド・シップからの脱出に関し具体的な復帰系統・必要機器が示されているので参考として記す。

〔参考〕

機関設備がデッド・シップ状態から通常状態に復帰するために,特に,規則D編13.13.3に定める空気圧縮機(主空気圧縮機と呼ぶ。)のうちの1台の駆動機,並びに規則H編3.2.1に定める主電源装置の発電機(主発電機と呼ぶ。)のうちの2台の駆動機の始動に関する詳細については,各駆動機の始動方式に応じて,表4.1に示すとおりとする。

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