なしに測定しようと言うものである。操作としてはXBTとは異なりセンサー部分に余計な力を与えない事であろう。弾頭型の容器に入れたセンサーは自由落下で500m以上の深度にまで到達し観測をおこなう。海面にどの程度の長さのケーブルを遊ばすかが鍵であろう。20ノット(実際の実験では10ノット)と言う高速で航行中に海面のケーブルに遊びを造る操作はかなり困難な点であろう。
これらの計測機器は母船を停船させる事なく観測が可能となる為ボランティアに観測依頼をしやすいと言うメリットはあるが、技術的にもほぼ確立したXBTはともかくCTDは技術的に不安定要素が多いので今後の開発に待つしかないであろう。XBTで簡便に水温と深度だけを測っていた事を考えると現地でのデータが電気伝導度までが入手出来るのであればCTD観測の技術開発は挑戦の価値のある実験と考える。
以上に紹介した観測は投棄式とか曳航型はある程度以上の船舶であれば即刻使用可能な点で魅力的である。他方、ボランティア・シップに定期航路を運航しているフェリィ航路やコンテナー船、木材運搬船を採用する事で繰り返し同じ地点でのデータが入手出来ると言うメリットを追求すると場合によっては船体工事を必要とする事がある。図5は我が国の環境研究所とIOSと