セブ(9.1%、同13.6%)、カガヤンデオロ(6.6%、同7.2%)、ダバオ(5.0%、同5.9%)となっており、マニラを起終点とした輸送が行われていることがわかる。
*品目別には、外貿で原油、内貿で石油および石油製品が一位の座を占めている。外貿ではその他一般雑貨、石油及び石油製品が、また、内貿ではその他一般雑貨、輸送機械が続いている。公共港湾ではその他一般雑貨が一位の座を占めているが、私有港湾では石油および石油製品が群を抜いている。
*旅客は48.3百万人であり、セブが15.5%でトップ、続いてマニラ北港(8.3%)イロイロ(5.5%)、オザミス(5.0%)、バタンガス(4.6%)、ザンボアンガ(3.7%)、の順となっている。
主要23港湾についてまとめたものでこの15年間の変化をみると、全体の動向は増加基調にあるものの、1984年と1985年に大きな落ち込みを経験し、また1990、1991年には停滞気味に推移した。最近では、貨物は1992年になって外貿の伸びに支えられて大きな伸びを記録し、その後も順調に伸び続け、1996年は対前年比14.8%と大きな伸びを示した。また、旅客については1996年対前年比7.7%の伸びを記録した。次に各港別に貨物の動きをみると、この15年間の年平均伸び率の高い港湾はMICT(19.5%)、ナシピット(14.5%)で10%を超えるが他は10%に満たない。絶対値的には100万トンを超えている港がマニラを除くとカガンデオロ、セブ、ダバオ、ジェネラルサントス、イロイロ、サンフェルナンド、ザンボアンガの7港である。
一方、この12年間の主要19港湾におけるコンテナ貨物の動きをみると、おしなべて増加しており、年平均伸率も13.5%とかなり高い。マニラを除くとセブの204万トンが抜きんでており、フィリピン南部における同港の中心的地位を示している。この貨物量のうち176万トンが内貿貨物である。カガヤンデオロの124万トン、ダバオの104万トン、ジェネラルサントスの77万トン、イロイロの72万トン、ザンボアンガの49万トン、ナシピット48万トン、プルパンダンの43万トンが続くが、これら以外はほとんどみるべき港湾はない。
(表-3.2〜3.4参照)
3.3 港湾の組織
3.3.1 港湾の整備体制
フィリピンの港湾は、整備主体別にフィリピン港湾庁(Philippine Ports Authority:PPA)、セブ港湾庁(Cebu Port Authority:CPA)、運輸通信省/地方政府および民間企業とに大きく分けられる。それぞれの管轄は以下のとおりである。
(1)フィリピン港湾庁(PPA)
PPAによって直接、整備・運営される公共港湾はPPA幹部会(Management-