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ていることから、これを解消するためラグナ州(マニラから南へ61kmのCalamba町)にインランド・コンテナ・デポを整備し、マニラ港とデポを鉄道で結ぶ予定である。

(2)バタンガス港(図-3.3参照)

延長105m、水深8.5mの外貿埠頭、延長95m、水深7mの内貿埠頭、4つの Ro-Roバース、2つのフェリーバース、延長95m、水深5mの小型船埠頭がある。

(3)スービック港

米軍より返還された水深20mの天然の良港、4社がコンテナ船を配船している。港湾背後の工業用地に企業進出が進んでいる。スービック港の行政はスービック湾都市開発庁が担当している。

(4)セブ港(図-3.4参照)

延長155m、幅33mのビアー3つと全長4千mに及ぶ岸壁が内貿貨物用に、延長690m、水深9.5m、コンテナヤード6ha、コンテナクレーン2基(35トン、25トン)の外貿貨物用の埠頭がある。

(5)ダバオ港(図-3.5参照)

延長920m、水深10mの埠頭がある。うち405mはその背後用地をコンテナ用地として使うための整備が実施された。

(6)カガヤンデオロ港(図-3.6参照)

延長866m、水深8.5mの埠頭がある。

 

3.2 取扱い貨物量

 

PPA及びCPAで押さえている400港余りのデータに基づく1996年の港湾活動状況は以下のとおりである。

*全国港湾取扱貨物量は1億50百万トン、うち外貿が46.0%、内貿が54.0%となっている。また、公共港湾は46.8%、私有港湾は53.2%を占めている。

*外貿貨物の内、公共港湾は38.6%、私有港湾は61.4%と公共港湾は約4割を占める。この公共港湾の中ではマニラ南港が42.1%、マニラ国際コンテナターミナル(MICT)が34.4%とマニラだけで実に76.4%にも及ぶ。これにダバオ、サンフェルナンド、イロイロがそれぞれ4.0%、2.5%、2.4%と続いている。

*内貿貨物の内、公共港湾は53.8%、私有港湾は46.2%となっており両者は外貿ほど差がなく、互いに近い数字となっている。

*コンテナ貨物については3,288万トン(2.95百万TEU)となっており、 うち外貿が37.4%(TEU 48.2%)、内貿が62.6%(同51.8%)となっている。外貿は、公共港湾で97.3%(同97.2%)を占め、公共港湾のうちではMICT(76.1%、TEU61.0%)マニラ南港(20.0%、同32.4%)、セブ(2.3%,同5.1%)、ジェネラルサントス(0.6%、同0.4%)とマニラだけで96.1%(同93.4%)が取り扱われている。一方、内貿は、公共港湾で94.5%(同96.6%)を占め、公共港湾のうちではマニラ北港(56.2%、同46.2%)、

 

 

 

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