政府によって実施された油及び危険物質の除去費用を支払う。油を運搬するはしけの場合1英トンにつき$125もしくは$125,000のいずれか額の大きい方、他の船舶の場合1英トンにつき$150もしくは$250,000のいずれか額の大きい方を、所有者・経営者は支払うことになる。
陸上施設・沖合施設の所有者・経営者が、流出は天災/戦争行為/アメリカ合衆国政府の怠慢/第三当事者の過失、これらのいずれかあるいは組み合わせによって流出が起こったと証明できる場合、その所有者・経営者はアメリカ合衆国政府によって実施された油及び危険物質の除去費用を支払う。その総額は$50,000,000を越えてはならない。
船舶・陸上施設・沖合施設の所有者・経営者に支払い義務のある油及び危険物質の除去費用には、油及び危険物質の流出によって被害を受けた天然資源の、連邦政府・州政府による回復作業費も含まれる。
(l)大統領は、管理を適切な連邦政府・機関などに委任することができる。その連邦政府・機関は任務の重複を避けるため、他の連邦政府・機関の職員・施設・などを活用することができる。
(m)大統領に権限を与えられた者は、アメリカ合衆国の航海可能水域もしくは隣接地域の水上に位置する船舶に乗り込み調査することができる。また、逮捕令状なしで違反者を逮捕することができる。
行政官もしくは沿岸警備隊の属する省の長官は、施設の保有者・経営者に対して、記録の管理・報告の実施・監視設備の整備・情報の提供などを必要な時に要求することができる。また、行政官もしくは沿岸警備隊の属する省の長官は、施設に入って調査を行い、記録のコピー・サンプルの収集・監視設備を検閲し、逮捕令状なしで違反者を逮捕することができる。
(q)大統領は、全てのクラス・種類の陸上施設・沖合施設に対する賠償金の最高限度額として、$8,000,000以上$50,000,000以内を設定している。