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1.3 第3段階(効果と毒性確認)

(1)概要

第3段階では、Open water(洋上)と海浜のフィールドでのバイオレメディエーションの効果確認試験と毒性の確認を行う。効果確認試験は、統計的な油の減少(p≦0.05)とGC/MS(ガスクロマトグラフ・マススペクトロメトリー)分析により、コントロール(油のみ)と油・CBAの場合を比較する。毒性試験は、甲殻類動物(mysids)や魚(menidia)を使って、7日間の毒性テストを2度にわたって行う。このテストでは、生存力、生育力、繁殖力を調べる。CBAの毒性は、CBA単独の場合と、渦中の毒性成分(水溶性)と混合した場合とが査定される。

 

?open water(洋上)テストシステム

テストシステムは、水面の油膜(厚さ0.5mm)の下で海水をかき混ぜ、現実のフィールドと同様に栄養塩中の微生物や栄養塩を移動させる。実験期間は7日間で、排水を2つに分け、残存油の分析と、毒性テストを行う。フラスコの油膜はテストの最後に分析する(図2参照)。

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