(参考)Venosaによる実験批判[3]
どの論文でも実験方法に関する情報が不足している。また、各処理ごとにいくつのreplicatesがつくられ、トレーやバッグなどの処理が海浜にどのように置かれたか(ランダムか組織的か)、複合(composite)サンプリングが行われたのか、データが客観的な推定統計分析によるものかどうか明らかでない。後にリーが個人的に明らかにしたところでは、ふつう約10の処理がなされ、各処理に2つのレプリカが使われ、海浜にランダムにrandomized block型に置かれた。しかし、変形(variance)分析(ANOVA)は成されなかった。
Hurlbertによると、フィールド実験の論文では、以下の点について実験方法を細部まで明らかに記述する必要がある。
・目的
・実験ユニットの性質
・処理とコントロールの数・種類・測定方法
・実験ユニットになされる処理
・プロットのつくり
・各実験ユニットに処理が成され、測定される時間的な推移
・データ分析にどのような統計技術が使われたのかの詳しく正確な記述
・仮定をテストするモデルの詳しい記述