●F2:比増殖速度の微生物分解可能な原油現在量(Oil:mg/L)への依存率 (図6-2-5)
F2=1.58×exp(-2,500/Oil)+0.04
●F3:比増殖速度の菌密度(mg/L)への依存率 (図6-2-6)
最大菌密度を1×109 cells/mLとする。他の律速要因が無い場合、ある時点の菌密度microsが最大菌密度と乖離すればするほど菌の増殖速度は速くなり、炭素(C)の分解速度は速くなる。
1×108 cells/mL当たりの最大の炭素(C)の分解速度を基準にして1日(24時間)当たりでは
P1=13.36×Log(micros×106)-118.24
f3=(1-(EXP(P1)-EXP(-P1)/(EXP(P1)+EXP(-P1)))/2
F3=24×f3×(micros/100)
ここで、菌の現在量micros(t)はmg/Lの単位で入力されるが、F3はcells/mLの単位で計算するため、菌密度(mg/L)をcells単位の密度(cells/mL)に変換する必要がある。
菌1×109cellsは約1mgであるため、1mg/Lは1×106cells/mL=1×108cells/100mLとなり、F3の式には(micros/100)の項が付加されている。
●F4:比増殖速度の海水温度(T:℃)への依存率 (図6-2-7)
F4=(1/76.3)×(-0.25×T2+14.7×T-117.7)
ただし、菌は海水温度が10〜35℃の間で増殖するものとし、これ以外の海水温度では増殖しないものとする(10≦T≦35)。
・decay:菌の死滅速度[mg/L/day]
ある時点tの菌の死滅速度は、以下の式で示される。
decay=KD×micros
ただし、KD:1日に菌が死滅する比率(0≦KD≦1)
・microsw:菌の流出速度[mg/L/day]
ある時点tの菌の流出速度は、以下の式で示される。
Microsw=Wc×micros
ただし、Wc:1日に菌が流出する比率(0≦Wc≦1)