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(3)試験結果

本試験は、3.4.3の試験においてジャーファーメンタ内の攪拌が十分ではないため、酸素供給量が不足したのではないか、との指摘を受け、攪拌速度を200rpmとし、酸素供給量を最大600mL/分(0.4vvm)に設定して実施した。

試験結果を表3-4-4及び図3-4-14〜図3-4-17に示す。これから明らかなように全油分に対する重量残留率の変化は空気曝気の場合、試験開始4日以降約60%と定常値を保っている。1/10空気の場合は、試験開始4日以降7日目までは空気曝気時と同様約60%であったが、8日目以降は著しい減少傾向が見られた。

これは、撹拌中にジャーの内壁に油が飛び散り、付着していたため抽出油自体が減っていたためと思われる。

このため、各成分(n-alkanes、naphtalenes、DBTs(ジベンゾチオフェン))毎の残留率の変化について見たところ、図3-4-14〜図3-4-17に示すとおり、溶存酸素濃度の高低による分解率の差は認められなかった。

3.4.3の試験結果では約1ppm程度の溶存酸素濃度があれば十分であったことが明らかにされており、今年度の試験によっても1ppm程度の濃度が維持されれば溶存酸素として十分であることが確認された。

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