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?残存油の組成の変化を統計的に分析していったところ、ガスクロマトグラフフィーで検出された炭化水素の60%、PAHsの45%が3ヵ月で生分解されているなど、バイオレメディエーションの効果が現れていることがわかった。

?バイオレメディエーションの効果は、窒素栄養塩の量に影響を受けることが明かになった。

?冬季の間は、バイオレメディエーションが適用されなかった(海水温度が10℃以下では、効果がほとんど期待できない)。

?海洋生物に安全なレベル内での最高の窒素レベルを保つことが、生分解率を最高に高めると考えられる。水面下の窒素栄養塩濃度をパラメータとして使うと、簡単に計測でき、散布栄養塩の適切な量と散布頻度を決定できると考えられる。

 

 

 

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