・間げき水のpHが5.4〜6.8の範囲にあることの証明。
・次のものについての間げき水の養分濃度:
- 窒素
- りん
- 鉄
- 酸素
・次のものを含む、バイオレメディエーションの提案方法:
- 製品名
- 製品の性質(水溶液、親油性液体、可溶性固体)
- 施与法(スプレー、袋入りまたは単一ビュレット・ペレット)
- 施与率(1平方メートル当りの濃度)
- 意図した施与数と回数
- 実施する測定のタイプと回数を含む、提案された監視プログラム。
バイオレメディエーションは比較的遅い処理法なので、この計画では、完全バイオレメディエーション計画の開発のために十分時間をかけるべきであると明記している。計画は定期的に見直し修正しなければならない。次の数少ない計画評価サイクルで、北西部地域委員会は、適切な海岸線タイプで、上記ファクターのうち色々なファクターを評価することで各地方のバイオレメディエーションの潜在力を評価するつもりである。2つのタイプのバイオレメディエーション処理法の技術的説明を表3-1(養分補強)と表3-2(微生物添加)に示す。
この計画は、バイオレメディエーションの速度は一般に、飽和脂肪酸で最も高く、その後に、軽い芳香族が続き、高分子量芳香族、アスファルテン、および樹脂は生物分解速度が極めて低い16。流出物が風化すると、その組成が変化する。軽い芳香族およびアルカンは急速に分解また蒸発し、微生物によって代謝される。
(3)現場固有の承認の手続き
一般的な事前詐可がない場合でも、もし?@バイオレメディエーション剤がNCP製品一覧表に掲載されていて、?ARRTへのEPAの代表が同意し、?B州が同意し、かつ?C天然資源受託者と協議している場合であれば、現地コーディネータ(OSC)はバイオレメディエーション剤の使用を許可してもよい。この正規の決定手順にはいくつか非常時の例外もある。OSCの判断で、人命への危険を防いだり大幅に減らすために該当製品の使用が必要と判断すれば、同意がなくても、NCP製品一覧表に載っていない製品を含め、OSCはどんなバイオレメディエーション剤でも使用を許可できる。OSCは早急に該当製品を使用する旨をEPA RRTの代表と州(および連邦天然資源受託者)に通知しなければならない。人命への脅威が治まったならば、製品の継続的な使用は総則に従わなければならない。バイオレメディエーションが緩慢に作用するという特質を考えれば、この非常時の例外は適用されそうもない。
16 J.G. Leahy,およびR.R.Colwel,Microbial Degradation of Hydrocarbons in the Environment 1990, MICROBIOLOGICAL REVIEWS 305.