バイオ処理剤にも十分適用可能である。担当者の話では基礎評価実験ならば我が国が依頼したり、共同研究したりすることも可能であるという。
実験施設で海上でのバイオレメディエーションの効果をシミュレートすることは困難である。ニュージャージ州レオナルドにあるオームセット(Ohmsett)の油汚染対策実験施設(The National Oil Spill Response Test Facility)は希有のものである。しかし、実際は大きなプール(幅20m:長さ200m:深さ3.4m)で流出油の動向などを観察するものである。オイルスキマーの効果を調べたり、水中カメラなどで油の拡散状況などを観察できるが、バイオレメディエーションに関してどの程度シミュレーションできるかは不明である。図2-8に施設の概要を示す。