3.8.4 1の追尾物標又は自船が操船を完了した場合に、ARPAは3.4.7、3.6、3.8.2及び3.8.3に従い1分以内にその物標の運動傾向を表示しなければならず、また、3分以内に物標の予測運動を表示しなければならない。
ここで「自船の操船」には、1分間に±45度の針路の変更を含むものとする。
3.8.5 付録2の複数のシナリオに対して、ARPAは自船の運動が最も好都合な状態において、入力センサーにより生ずる誤差に比べて、ARPAから発生する誤差の分担が極めて小さくなるように設計されなければならない。
3.9 他の装置との接続
3.9.1 ARPAは、センサーの入力を提供するいかなる装置の性能をも低下させてはならない。ARPAは他のいかなる装置への接続によっても、その装置の性能を低下させてはならない。この要件は、ARPAの運転時、停止時を問わず満足しなければならない。更に、ARPAは、実行可能な限り、故障状態にあってもこの要件に適合するよう設計されなければならない。
3.9.2 ARPAは、外部センサーからのいかなる入力もないとき、その旨表示をしなければならない。また、ARPAは、その操作に影響するおそれのある外部センサーからの入力情報の性質に関する警報または状況のメッセージをすべて繰り返さなければならない。
3.10 ARPAのテスト及び警報
3.10.1 ARPAはそのシステムの正しい動作を観測者が監視することができるように、ARPAの不調を知らせるのに適当な警報を持たなければならない。加えて、ARPA全体の性能を定期的に既知の結果と比較して評価できるようにテスト・プログラムが利用可能でなければならない。テスト・プログラムが実施されているとき、該当するテスト・シンボル*が表示されなければならない。
3.11 対水及び対地安定
3.11.1 ARPAは、対水及び対地安定が可能でなければならない。
3.11.2 ARPAに入力する速力表示器は、船首尾方向における対水速力を与えることができなければならない。
3.11.3 対地安定入力は、船速計、速力計測精度がA.824(19)の要件に適合している場合の電子位置測定装置、又は追尾された静止物標から供給することができる。
3.11.4 使用されている入力と安定のタイプが表示されなければならない。