(3)分巻直流機の返還負荷法
(a)電動発電機として2セットある場合
同容量程度の電動発電機がある場合,図2・25のように接続し被試験機DG1,負荷用発電機DG2の電圧及び極性を合わせACBを閉じ並行運転する。次にDG1の界磁電流の調整により,一定電圧にしながら,DG2の界磁電流を必要とする負荷電流に達するまで減少する。このときDG2は電動機となり,誘導電動機IM2は誘導発電機となって電力を返還する。電機子回路の抵抗Rは負荷安定用で定格電流においてその電圧降下が定格電圧の数パーセントとなるような抵抗値が適当である。
(b)カップ法
この方法は被試験機と同程度の試験用機がある場合に適用でき,図2・26のような接続をする。DG,DM間に規定電流を流し,電源からは両機の全損失のみを供給する。
(C)その他の方法
ホプキンソン法,ブロンデル法,ハッチンソン法などがあるが省略する。
2.3.8 負荷特性試験
(1)発電機の負荷特性試験
温度試験につづき,発電機が暖まった状態で負荷特性試験を行う。負荷時特性曲線として次のものがある。
(イ)外部特性曲線 負荷電流による端子電圧の変化を示すもの。
(ロ)負荷特性曲線 負荷を一定に保ち界磁電流に対する端子電圧の変化を示すもの。
(ハ)調整曲線 端子電圧を一定に保ち,負荷電流と界磁電流の関係を示すもの。
一般には外部特性曲線を求め,電圧変動率を測定し,負荷時の特性曲線としている。