となり目盛盤には,直接被測電圧Vを目盛ることができる。
しかし,この目盛は,不平等目盛で中央が幅広く,零位に近づくにしたがって幅狭くなる。
なお,直列抵抗Rを用いた理由は,合成温度係数を小にすることと,直流及び交流に用いても共に同一の確度を得るためである。普通この計器の動作電流は50〜100〔mA〕である。
8・5・3 交流電流計
反発形可動鉄片形計器の原理を説明する。
図8・8(a)は断面図で,図8・8(b)は平面図である。
Fは固定コイルであって,これに被測定電流iを流す。Aは固定鉄片,Bは可動鉄片,うず巻きばねは制御トルク用である。今この作用原理を説明する。
固定コイル即ち,励磁コイルに電流iを流せば,磁界の強さH〔wb/m2〕によってA,B両鉄片はそれぞれ磁化され,いずれも磁石になる。両磁石はNとN,S