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とSが相対するので両鉄片間に反発力が生ずる。A鉄片は固定してあるのでB鉄片が回転する。この反発力(駆動トルクTdとなる。)は,両鉄片の各磁極の強さmA,mBの積に比例し,その距離の2乗に反比例する。ところが,このmA,mBの大きさはHに比例し,Hは,また,励磁コイル中の電流に比例するから

mA=κ1H, mB=κ2H H=κ3i

故に,

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ただし,κ1,κ2,κ3,κ4:比例定数

κ5(θ):θの関数で,mAとmB間の距離である。

(8・5)式から  Td∝i2の関係となる。

また,制御トルク  Tc=τθとし,かつ,Td=Tcとなるところから

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(8・9)式から,指針の指示は励磁コイルF中の電流の瞬時値の2乗平均即ち実効を示すことになる。制動には普通空気制動を用いる。

 

8・6・2 電流計

 

この形の電流計では,可動コイルに電流を流さないから,750〔A〕位までは励磁コイルFに流しうるので測定できるが,しかし,30〔mA〕以下の小電流では製作困難である。

 

8・6・3 電圧計

 

マンガニンの高抵抗を直列に接続して用いる。

 

8・6・4 使用上の注意

 

この形の計器は交直両用であるが,直流に対して残留磁気の影響があるので,交流の場合より確度がおちる欠点がある。

 

8・7 指示電力計

 

8・7・1 原理

 

電力を直接測定するには,直流,交流とも電力計を用いる。ここでは,直流,交流両用の電流力計形計器の動作原理を説明する。

図8・9の接続図において,固定コイルSに負荷電流iを,また,可動コイルm

 

 

 

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