(8・9)式から,指針の指示は励磁コイルF中の電流の瞬時値の2乗平均即ち実効を示すことになる。制動には普通空気制動を用いる。
8・6・2 電流計
この形の電流計では,可動コイルに電流を流さないから,750〔A〕位までは励磁コイルFに流しうるので測定できるが,しかし,30〔mA〕以下の小電流では製作困難である。
8・6・3 電圧計
マンガニンの高抵抗を直列に接続して用いる。
8・6・4 使用上の注意
この形の計器は交直両用であるが,直流に対して残留磁気の影響があるので,交流の場合より確度がおちる欠点がある。
8・7 指示電力計
8・7・1 原理
電力を直接測定するには,直流,交流とも電力計を用いる。ここでは,直流,交流両用の電流力計形計器の動作原理を説明する。
図8・9の接続図において,固定コイルSに負荷電流iを,また,可動コイルm