図8・6(a)(b)において,被測電圧Vを計器端子にあたえれば電流Iが流れ,固定コイルF1 F2と可動コイルmとの間にI2に比例する電力が生じ,mに駆動トルクができることは8・5・1項で述べた。
今,Fの磁界の方向と指針の零位との間の角をα約45°とし指針の偏れをθとすれば,mに働く電流力fはI2に比例する。mに作用する駆動トルクTdとし,制御トルクTcはθに比例する。
よって, Td=κ1I2cos(α-θ) Tc=κ2θ
Td=Tcとして力が釣り合うから
κ1I2cos(α-θ)=κ2θ
故に,