(2)ケーブルの切断
ケーブルは,メーカーによりケーブル種類別にドラムに巻かれて納入されるため,これを現場実測又は,図面上による計測で作成したケーブル切断表を使用して,所要の長さに,切断しなければならない。この際,切断長を計測する方法としては,従来から行なわれている巻尺による方法や,最近多く利用されている,ケーブル検尺巻取装置による方法等があり,細いケーブルは電工ナイフ,太いケーブルは油圧カッタ等を用いて切断する。
切断したケーブルには,ケーブルの整理や仕分け作業を容易にすると共に,ケーブル布設作業を能率よく行うために,回路符号,ケーブルの種類(略号を一般に用いる),積込み甲板名(又は色別で表示する。)等を明記したラベルを,図4.45に示すように取り付け,切断端には,ケーブルの絶縁劣化防止と安全性を考慮して,ビニルテープ等で封じておくこと。
居住区から機関室へ連続して布設されるような,長尺ケーブルの場合,例えば機関室必要長さと,居住区必要長さを区別するため,赤テープ等で基準点マークを付けておくと,ケーブル布設時に便利である。
(3)ケーブルの仕分け及び積込み
切断したケーブルは,ケーブルを船内に積込むとき,決められた場所に,手際よく積込めるように,図4.46及び表4.11で示すような積込み甲板の色別に仕分けておくこと。また,ケ