(9)導体最高許容温度が異なる絶縁材料のケーブルは一緒に束ねないこと。
(10)2回路の給電線(例,航海灯表示器への電線,かじ取機用電動機)を必要とするとき,これらのケーブルはできるかぎり離れた場所に布設すること。
(11)ケーブルは,やむを得ず通過する場合を場合を除いて,防熱材の中を配線しないこと。
(12)ケーブルの積重ねは,原則として,2層までとし,総積重ね高さは,50?以下とする。
4.5.2 ケーブル布設前準備
(1)ケーブル長の計測
ケーブルの長さを計測する方法には,現場実測による方法と図面上により計測する方法の二つがあり,前者は小型船やケーブル長の短い場合に適しており,後者は,大形船やケーブル長が長く,しかも本数が多い場合に適している。いずれの場合も,ケーブル長の計測は,出来る限り,より正確に行なう必要があり、精度としては,現場実測の方が高いが,大形船を建造している造船所では,一般に図面上による方法で行なわれている。そこでこのケーブル長を,図面上により計測する方法の一例を下図に示す。