遭難呼出しは、「DISTRESS」キーにより行われ、遭難船舶の識別番号、遭難位置、遭難時刻及び遭難の種類が送信され、DSCを装備した全船舶及び救助調整本部(RCC)で受信される。
また、DSCは、多数の無線局が同一周波数(156.525MHz Ch.70)で共同運用している中で、特定の局又はグループを指定して、あるいは全船を一括して呼出すことができる。
DSCの機能は次のとおりである。
(a)船舶及び海岸局の呼出し(個別・グループ・一括)
(b)船舶からの遭難通報の発信
(c)海岸局が遭難通報を確かに受信したということを遭難船に知らせる受信確認通報
(d)船舶や海岸局からの遭難通報の他船や海岸局への中継
なお、遭難呼出のフォマットなどについては、付録を参照のこと。
4.3.2 システム構成
DSC(VHF)の構成の一例を<図4.3.1>に示す。